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てんぽいんと的麻雀放浪記(四暗刻単騎) [めんどい日記]

とりあえず自称投資家のてんぽいんとちゃんのブログの中で麻雀というとびきりステキなカテゴリーがなかったのでてんぽいんとちゃんの思いでの麻雀日記を書いて見ますw


「ツモ。メン・タン・ピン・ツモ・赤・ウラ ハネ千。ラストです。」
その日は苦戦していた。流れが悪い中の親ッパネで逆転トップ。少し流れが変わるかと淡い期待を抱いていた。
ちょうどフリー雀荘にデビューし1年ほど経っていた。

大学に入学と同時に麻雀をやる仲間内で毎日のように麻雀を打っていた。そのぐらいはよくあることだ。1年も経たずに勝ち組と負け組みに分かれ負け組みは次第に牌から遠ざかることになる。私は負けることが少なくなっていた。
それに飽きた私は少し背伸びをしてみたいと思った。
フリー雀荘に行ってみた。
駅前に学生相手の風速0.3というフリー雀荘があったので早速行ってみた。
店員にフリー雀荘でのルール(マナー重視)の説明を受け早速卓に着いた。
自分は強いのか弱いのか?
それが知りたった。そのためにフリー雀荘は模擬試験みたいなもので当然のこととしてレート=実力となっていく。
風速0.3から風速0.5へ順調にステップアップしその雀荘を卒業した。

次はテンピン。大人のレートてやつだ。ぐっとレベルが上がるのは覚悟していたが面子で学生は私一人。しかも10代という初々しさ。自分の親よりも年上のおやじ達と牌を交えるとことなる。負ければその月の生活もままならない。当然厳しい戦いだ。
そのおやじ達が特段に強いとは思わなかった。セオリーでは通用しない強さ、正確に言うとバックボーンが違う。強さとはバックボーンも踏まえて強いとわかったのは数店の雀荘を回ってからだった。振っても小遣い程度のおやじ達と負ければ明日の生活がままならない学生では1牌の重みが違っていた。私が1打、1打、丁寧に打っていくも、向こうはビールを飲みながら余裕のツモ切り。
相手のリーチが入ると現物とスジを追って降り、ツモられて点棒が徐々に減っていって3着が関の山、チップでへこんでいくという悪循環に陥る。
バックボーンが違うとこんなもんだな。次にマイナスになったら帰ろう、それならもっと攻めてみようと切り替えてみた。そしてフリー雀荘ならではの赤(私は各種類1枚を好んでいる)・一発・ウラのご祝儀狙いに絞ることとする。
満貫はいらないスピード重視のタンヤオ・赤で十分だ。
それが効したのか軽い手で2000、3900と細かく積み上げていく。最後はダマテンでラス親を蹴りようやくトップが取れた。
そしてテンピンの世界に生き残ることになる。


そんな20歳の夏。その雀荘では苦戦していた。
ハネツモの勢いを活かしたかったが牌パイが寒い。いつも1手遅い。私がイーシャンテンで目一杯に手を広げるとリーチが入るといった流れ。安パイ、現物がないノーガード状態といった手詰まり「振ったら負け、振ったら負け」と頭の中で言葉が循環する。リーチのおやじが余裕でビールを飲んでいる。そのおやじの目線が左端にいったのを私は見逃さなかった。手出しで索子(ソーズ)を切っていた。なるほどと思ったし脇が甘いなとも思った。その局はタンヤオ赤でリーチを蹴ることができた。
そして私の親。
牌パイで3対子(トイツ)。対子を暗刻(アンコ)にし三暗刻テンパイ。
頭の1萬が暗刻になり索子の形が44457、当然の7索切り4445と受け高め5索の四暗刻単騎テンパイ。
心臓の鼓動が自分でも聞こえるほど一気に熱くなった。
ただし気になることがあった。私が打っていたフリー雀荘のルールでは萬子(マンズ)・筒子(ピンズ)・索子(ソーズ)に各1枚赤が入っていて500pのご祝儀となっている。したがって5は出づらいし安め3・6ではもったいない手だったので私はいつ5をリリースし待ちをかえるのか考えていた。
2順後に3筒が来た。5索を切れば四暗刻単騎確定となる。4筒が1枚切れだったので私は不要に5索を切った。頭の中で四暗刻単騎、四暗刻単騎と繰り返す。
対面から「ロン 七対子赤1」との声。
かっーと頭に血が上ったが一気に力が抜け、4445の形でリーチだったかと後悔もしていた。店員が「こちら四暗刻単騎テンパイでしたよ。」と興奮した様子で面子に話すも私は「えぇ、まぁ。」とだけしか言えなかった。
私は午前2時にその雀荘を後にし駅前の喫茶店で脱力感の中で始発を待っていた。
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